top of page

1953年、和歌山生まれ,殆どの作品が色鉛筆で描かれ,
大学卒業後に手に入れた フランスの名車、シトロエン2CVに魅せられ,
以後、シトロエンを多くの作品に描き始める。 自宅に遊びに来た外国の方の
すすめで,フランスのシトロエン本社に絵を送ると本社の個展が決まり,
ボザール通りの“JEAN CAMION GALLERY"をパーティ、ギャルソンを
全てシトロエンが提供。テレビ等でも紹介される。
その後シトロエン以外のモチーフ(ハートやスイカ、月にロボットなど)
も様々作品に登場させ 今村自身が持つ現実世界への強いメッセージを込めて
作品を広げていきました。 以後国内を始め様々な国で個展・展示会、絵本、画集の出版や
異業種コラボ等行い、 渋谷PARCO・神戸では自身の作品をテーマにした直営店舗
「STUDIO2CV」を友人である河野氏と出店と幅広い分野で活躍。
2020年から福井県金津の森美術館で毎年開催されている展覧会、イベント
『“FRENCH TOAST PICNIC"』では約18年間、新しい作品を描き展示してた。
2018年に64年の生涯を終えるまで、わくわく、楽しくもどこか
ロマンチックな今村幸治郎の 世界を色鉛筆で描き続けた。

人は皆、ずうーっと何かを待ち続けます。 希望と期待、夢を持って、
それはなかなかやって来ません。 本当はすれちがっていたりするのかも
しれません。 待つことそれははかない夢かも知れません。
でもそれなしには生きてゆけないのです 今村幸治郎

『何故,ロボットなのか?』
僕が若い頃,絵本の出版社に原稿を持ち込むと、必ずこう言われたものでした。
僕の描く,ロボット達は僕の分身なのです。とは言っても、 それは現在の僕ではなく、子ども時代の自分、子どもの心を持っていたときの 自分なのです。
その世界には王様も登場しますが,人(ロボット)が その地位や富によって差別されない世界なのです。王様もみんなと一緒に労働します。ゆうなればユートピアでもあります。
では何故,子どもを描かずに, ロボットなのかと言われれば、そこには、照れがあるのです。
子どもを可愛く描くと恥ずかしくなります。その点、ロボットならば 、一見、無表情なのですが、
その形状から起因する、 稚拙な動作故に様々な表現が可能なのです。
僕は、多くの人達が大人になる過程で どこかに置き忘れてしまった、
子どものときの気持や夢を思い出して頂きたく、この様な絵を描いています。
今村幸治郎
bottom of page